転職活動を始める前にすべきこと1
第二新卒の実情
「転職」の文字がチラついているそこのあなた。
「売り手市場の今、第二新卒の採用に積極的な企業は増えている」と言われるが、実は第二新卒の転職は、想像以上の気力と体力を要する。
私も最近、知人に転職した旨を報告したところ、「え!そうなの?!転職って、新卒の就活に比べたら余裕だと思ってた~」なんてことを言われた。たしかに、一度は経験した就職活動。だいたいどんなものか分かっているし、学生の時より緊張はしないもの。だからといって、そこそこの学歴だし、前職は大企業だし、外資だし、英語できるし、楽勝でしょ!と思ったら大間違い。私の感覚的には、新卒時の就活の3倍は辛かった。
というわけで、これから転職を考える皆さんは、間違えても私と同じ目に遭わないよう、
一気に転職活動へ舵を切る前に、一旦冷静になろう。
本当に転職する必要があるのか?転職が成功する見込みはあるのか?
働きながらの転職活動はとてつもなく骨が折れるが、絶対に今の会社を辞めてはいけない。辞めずに、周到に準備し、オファーをもらったら、さくっと辞めよう。
※辞めてからの転職活動をおすすめしない理由は別の記事で。
さて、今回は、第二新卒の転職を考えている人が転職活動前にすべきことを紹介する。
目次は以下のとおり。
まずは初心に戻ろう
これが何より重要。入社前から今に至るまで、思いつく限りをノートに書き出してほしい。※この作業はのちに面接で聞かれることとリンクしてくる
例えば、以下のようなこと。
- 新卒時はどういう軸で就活をしたのか、それはなぜか
- 仕事に求めるもの(金/社会貢献/自己成長/ワークライフバランス等)と優先順位
- どんな企業からオファーをもらったか、そのなかで今の会社を選んだのはなぜか
- 入社前後でギャップはあったか
- 転職したい理由(ポジティブもネガティブも)
- 何を目標に働いているか/どうなりたいか(今はそんな熱意ないよ、という人でも、入社時を思い出してほしい)
- その目標は今の会社では叶えられないのか、それはなぜか、転職で叶えられるのか
- 今の会社で得たもの/経験
- 今の会社の良いところ/悪いところ
- 自分の強み/弱み
- 次の会社でのなりたい像/キャリアパス
- 業界や職種を変える場合にはその理由と、向いていると思う根拠
この作業をすることで、「実は今の会社それほど悪くないのでは?」とか、「今の部署は不本意だけど、異動できれば楽しくなるかも」と気付いたりする。 仕事は単調でつまらないし、上司も嫌な奴だし、典型的な大企業病・・とかいう不満は、自分の努力次第、もしくは周囲に相談することで改善されたりする。これをせずして転職活動に踏み切るのはおすすめしない。
ちなみに、基本的に転職活動時の面接では上記のような不満やネガティブなことは言わないし、言ったところで落ちる。(この人はどこに言っても不満しか言わず、改善する姿勢が見られないと思われるため)
したがって、転職を考えるのであれば一旦そういう不満は置いといて、自分が描くなりたい像から逆算して転職したほうが良い!といったポジティブな理由を見出そう。
この作業をおろそかにすると転職活動は迷宮入り。当初は受ける気もなかった企業に目移りし始め、結果的にどこも中途半端で受からず、転職活動が長期化する原因になる。
面倒だが、真剣に取り組むことをお勧めしたい。